ガレージキットの微細気泡・隠れ気泡の見つけ方



ガレージキットには付き物の気泡ですが、特に発見が困難な微細気泡・隠れ気泡の見つけ方をご紹介します。
(この方法は、きっとどなたか他の方が既にやっているんじゃないかとは思いますが、
Webで軽く検索しても出てこなかったので、ここで紹介してみたいと思います。)

方法は簡単で、強力なLEDライトでパーツを裏や横から照らすという物です。
光が透ければ表面近くの気泡がハッキリと見えます。

私の使ったLEDライトは明るさが150ルーメンの物です。
この位の強さになると、レジンパーツで反射した光でも、かなり強いです。
自己責任で目を痛めないように注意して下さい。

この方法は光を通しやすい透明度の高い樹脂では効果的ですが、厚い部分や、
光を通しにくい透明度の低い樹脂では見つけ辛い欠点もありますので、万能という訳ではありません。

グレーのサーフェイサーを使わずに気泡が見つかりますので
サフレスで仕上げたい時には特に有効ではないでしょうか?
(私はサフレスで作った事は無いのですが‥‥。)

気泡を見つけたら、後の処理はどうやっても構わないのですが
折角強力なLEDライトがあるなら、光硬化パテがお勧めです。
タミヤの光硬化パテならば、パテ盛りした箇所にLEDライトを至近距離で
当てて10秒も照らせば、カチンカチンに固まります。
タミヤの光硬化パテは何もしないと表面が固まらずにべとつきますが、
ラップをぴったり当てて光を当てれば表面まで固まります。
酸素が硬化を妨害するらしいので、空気を遮断すれば良い訳です。


必要な物
必要な物はLEDライトと気泡を見つけたいパ−ツ。(ニッパーは置台替わりです。)
このLEDライトは「Gentos SuperFireX3 SF-152X3」(150ルーメン)です。
十分な明るさがあれば何でも良いと思います。
必要な物


LEDライトで照らす
このように、LEDライトで光が通り抜けるように照らします。
(LEDライトの口径と、円錐パーツの底面の寸法が一致したのは偶然です。)
照らす


気泡拡大
上の写真の拡大です。赤枠内には4つ気泡があります。
左端上の大きな気泡はLEDライトで照らさなくても見えますが、他の3つは針先でちょんと突いた穴がある程度で、
「ここに気泡がある」と解っていないと、まず気が付きません。
青丸内はサフや塗料で埋まりそうな位の超微細気泡です。(解りますでしょうか‥‥?)
気泡拡大


気泡の多い例
「うわぁ‥‥」となる例。
(アマチュアディーラーさん作のパーツなのでモザイク掛けました。)
気泡の多い例


透明度の低い樹脂
これが光を通しにくい、透明度の低い樹脂です。
光が透けた所に気泡があるなら見えますが、広範囲には見えないので、
この方法はあまり有効ではありません。
透明度の低い樹脂


サフ吹いたパーツ
サーフェイサーを吹いた後でも、光が透けて穴が表面に出ているなら、
このようにハッキリと見えます。
サフ吹いたパーツ




最後に
を置いておきます‥‥。



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